格安SIMに乗り換えても通信速度が遅過ぎたら使い物にならない!
格安SIM業者を探すときは「安いの」「安いの」ってなりがちですよね。
でも、ちょっと待ってください。
安さばかりに目がくらんで機能面を疎かにすると、
しっぺ返しを食らいます。
なぜなら、スマホを利用するには「最低限の通信速度」が必要だからです。
格安SIM業者の中には最低限の速度すら出せない業者もたくさんあります。通信速度が遅すぎて使い物にならないケースも少なくありません。
そこで今回は、最低限必要な通信速度について取り上げたいと思います。
通信速度の見方
まずは通信速度の見方から解説します。
通信速度には上り速度と下り速度があります。
上り速度は送信時の速度です。
メールを送ったり、ラインやインスタグラムで画像をアップロードするときに参考にします。
一方、下り速度は受信時の速度です。
画像を読み込んだり動画を見たり、ネットサーフィンをする時は下り速度を参考にします。
重要なのは下り速度
インターネットに接続して何かを読み込むときは、下り速度で通信します。
そのため、格安SIM業者の速度を見るときは、下り速度を比較しましょう。
最低限必要な通信速度とは?
結論から言いますと、3Mbpsは欲しいです。
通信時に求められる通信速度はおおよそ以下の通りです。
(youtube)3Mbps
(他の動画サイト)4~5Mbps
(LINEやメール)200Kbps
中でも通信速度を1番求められるのは動画です。
youtubeの高画質再生なら常時3Mbps出ていればほぼほぼ安定して利用できます。
動画を見る見ないで必要な通信速度は変わりますが、概ね3~4Mbpsくらいあると基本的な動作で不自由することはほぼなくなります。
格安SIM業者の通信速度
通信速度は業者によってバラバラ
通信速度は各業者によってバラツキがあります。
格安SIM業者は通信速度が遅いと一括りにされがちですが、通信速度の速い業者とそうではない業者があります。
格安SIM業者の通信速度を比較してみよう!!
下記のツールでは主要な業者の通信速度を確認できます。
ネットサーフィンだけの方は1.5Mbps以下の時間帯
を確認してみてください。
上記時間帯が多い業者ほど通信状態が良くないと判断できます。
もしグラフが映らない場合は左上の「仙人みたいなロゴ」をクリックしたり、ページを更新してもらうと映るかもしれません。
格安SIM業者の通信速度の傾向
昼間と18時に遅くなりやすい
格安SIM業者は時間帯によって極端に通信速度が遅くなります。
特に、アクセスが集中する「お昼休み」と「18時頃」の時間帯はどこの業者も大なり小なり遅くなります。
下記の動画では体感速度を体験できます。
特に12分43秒~16分44秒では格安SIM業者のお昼時の体感速度がわかります。
動画を見て頂いた方は「yahoo!の掲載画像がなかなか表示されねえーYO!!」ってなりませんでしたか??(笑)
ネットサーフィンを0.5Mbpsを下回る状態で通信すると、どれだけイライラさせられるかがわかりますね・・・
通信速度のイメージが湧かない方はぜひ参考にしてみてください。
加入者が増え過ぎると通信速度が遅くなる傾向あり
格安SIM業者は3大キャリアから回線を借りてサービスを提供しています。
その都合上、加入者が増え過ぎると既存の回線が圧迫されて、今まで提供されていた通信速度よりも遅くなることがあります。
現在、快適な回線速度を保てている業者でも安心してはいけません。
「サービス開始当初は速かったけど1年後には通信速度が遅い・・・」なんてことも平気であります。
通信速度を重視する場合は、現時点で通信速度が速い業者を選ぶのではなく、
通信速度を長期間安定して提供できている格安SIM業者を選ぶと後悔しないと思います。
回線ごとに通信速度が違う
格安SIM業者は、1つの回線だけを提供しているわけではありません。
docomo、au、ソフトバンクの回線をそれぞれユーザーに提供している業者もあります。
その場合、回線ごとに通信速度が違うので注意しましょう。
例えば、格安SIM業者「A」がdocomoとauの回線を提供していた場合、ドコモ回線は遅いけどau回線は速いということがあります。
なぜなら、回線ごとにユーザー数や回線の込み具合が違うためです。
「この業者は通信速度が速いよ!!」という評判を耳にしたら、それがどの回線なのかまで確認しておきましょう。
通信速度を優先するならキャリアのサブブランドが圧倒的に爆速
通信速度を優先するなら、サブブランドが圧倒的に優位です。
サブブランドとは、ワイモバイルとUQモバイルのことです。それぞれ運営元がソフトバンク、KDDI(au)といった大手通信会社が運営しています。
大手通信会社が運営する格安SIM事業だと思ってもらうとわかりやすいかと思います。
このサブブランドの回線は運営元と同じものを共有して使っています。
そのため、格安SIMと同程度の料金帯でありながら通信速度が異常に速いのです。
サブブランドの通信速度はキャリアとほぼ同じ
ではサブブランドの通信速度ってどのくらい速いの?と疑問に思うかと思います。
これが、まさかの、キャリアとほぼ同じ速度が出ます・・・!!
ワイモバイルとソフトバンクの通信速度比較
2019年4月22日平日(月曜日)の通信速度
格安SIM業者特有のお昼時の速度低下がほとんどありません。
キャリアとほぼ同じ速度が出ています(笑)
UQモバイルとauの通信速度比較
2019年4月22日平日(月曜日)の通信速度
UQモバイルも同様に速度低下と呼べるほどの低下はみられません。
かなり早いです!!
通信速度は現状、常時3~4Mbps出ていればほぼほぼ安定して利用できます。
ところが3大キャリア、サブブランドの通信速度は10Mbpsを下回ることすらほぼないです。
控えめに言って爆速です(笑)
筆者はauからワイモバイルに乗り換えましたが、通信速度についてはほんとにデータ通り。
乗り換えたはずなのに、全く違和感がないなあという印象です。
まとめ
・最低限必要な通信速度は3Mbps程度(動画を含む基本的な機能)
・加入者が増え過ぎると遅くなる
・回線ごとに通信速度が違う
格安SIM業者は特定の時間帯に通信速度が落ちます。
みなさんがその遅くなった時間帯に直面したときにどう感じるのかという点が最も大切だと思います。
「混雑時でも快適な通信環境を求めたい」ということであれば、通信速度が安定した業者を選んだ方がいいと思います。
多少値段が張ってしまいますが、使い物にならないリスクを排除できます。
反対に「我慢できる」という方は、通信料をケチってみるのもアリだと思います。
格安SIM業者を決める際は、通信料金と回線速度のバランスを見ながら、自分にとって適切な業者を選択していくといいと思います。