「携帯会社の手続きは複雑そうでよくわからんなあ。」
3大キャリアから格安SIMに乗り換えるには「MNP」という制度を利用する方が大半です。しかし、MNPを利用しないと格安SIMが使えないかというと、そうではありません。
当記事ではMNPの仕組みがよくわからない方向けにMNPの概要や必要性について説明していきたいと思います。
MNPって何!?
電話番号そのままで乗り換えられるのがMNPという制度
MNP(エム、エヌ、ピー)とは、「mobile number portability」の頭文字を取った略称となっています。日本語に訳すと「携帯電話番号の移動」という意味になります。
その名の通り、電話番号を変えずに、今の携帯会社から別の携帯会社に乗り換えられるサービスのことをMNPといいます。
したがいまして、電話番号を変えたい場合はMNPの手続きはしなくていいということになりますね。
MNPで引き継げるのは電話番号だけ
また、MNPで引き継げるのは電話番号のみとなっています。
おそらく、キャリアから乗り換えるときに、「キャリアメールも継承させられないかなあ」と考える方は多いと思います。
例えば、ワイモバイルにはキャリアメールがあります。
ですが、今まで使用していたキャリアメールを引き継がせることはできません。ワイモバイルのキャリアメールを使うには、今までのキャリアメールを捨ててワイモバイルで新しく取得する必要があるのです!
もし、キャリアメールに連絡先が溜まっている方は、連絡先の変更を相手に伝えて引越し作業をしなければならないということですね!
MNPってどうやるの?
3大キャリアでMNP予約番号を発行してもらい格安SIM業者に提出するだけ
MNPの手続き自体はそれほど難しいものではありません。
今契約しているキャリアで「MNP予約番号」を発行して貰い、通信会社(格安SIM業者)との契約時に予約番号を提示します。すると電話番号の引き継ぎを勝手にやってくれます。
MNPの手続きの流れは以下の通りです。
MNP予約番号の発行方法
MNP予約番号の発行の仕方には以下の3通りがあります。
- 店舗で直接申し込む
- 電話で申し込む
- (ネットから申し込む)
ネットから申し込めるのはガラケーで契約している方のみです。
スマホで契約されている方は、店舗に申し込みに行くか、電話で申し込むことになります。(ドコモの方はスマホ契約でもネット申し込み可)
人とのやりとりが苦手な方は億劫に感じてしまうかもしれませんが、予約番号を貰うところまでは頑張っていきましょう!!
auの電話窓口:0077-75470(携帯電話共通)
softbankの電話窓口:0800-100-5533、(携帯電話から:5533)
auの方であれば私がオペレーターとやり取りした体験記事がありますので参考にしてみてください。他のキャリアの方でも参考になる部分があると思います。
auからMNP予約番号を取得する方法とは?オペレーターに聞かれたことなどを紹介
MNP予約番号発行時の注意点
MNP予約番号の発行時にはいくつかルールがあります。
電話番号の引継ぎにはルールがありまして、その通りに予約番号を提出しないと受け付けてもらえません。
事前に頭に入れておきましょう。
MNP予約番号の有効期限は15日間しかない
MNP予約番号の有効期限は15日間と決まっています。1度発行すればずっと使えるものではないです。
予約日(予約番号発効日)を1日目として15日間が過ぎるとその番号は失効してしまいます。そのため、予約番号の有効期限が残った状態で乗り換え先(格安SIM業者)に提出しなければならないのです。
格安SIMは有効期限が10日以上残っていないと申し込めない業者が多い
MNP予約番号自体の有効期限は15日間です。しかし、15日目ぎりぎりで提出するとその予約番号は使えない可能性があります。
なぜなら、格安SIM業者ではMNP予約番号の有効期限が10日以上残っていないと申し込めない業者が多いからです。
例えば、
- マイネオや楽天モバイルは、残り10日以上
- OCNモバイルONEは、残り12日以上
- ワイモバイルやUQモバイル(オンラインからの申し込み)は13日以上
期日が残った状態で予約番号を提出しなければなりません。
このように、有効期限自体はたくさん残っていても、格安SIMで受け付けてくれる有効期限はかなり短いです。そのため予約番号を取得した後は速やかに契約を結ぶ必要があります。
今のところ、予約番号を取得した日を含めて2日以内に契約を申し込めば問題ないです。
もし心配でしたら予約番号の残り期間がどのくらい必要なのか、これから契約する業者のHPで確認しておきましょう。
有効期限内に間に合わなかったら再取得が可能
「うわー、予約番号を発行してからってそんな短いのか」と思われた皆様。
心配しないでください。再発行もできます!!
もしMNP予約番号の残り期間が足らなくなってしまったら同じ手順でもう一度番号を発行してもらってください。
新しく取得した予約番号の有効期限は再取得した日から15日間となります。その際、前の予約番号はリセットされて使えなくなりますので処分してしまいましょう。
事務手数料はMNPが完了してから発生する
MNPを利用して乗り換えると事務手数料として3240円が取られます。
ではどのタイミングで手数料が取られているかというと、キャリアから格安SIMの回線に切り変わったときです。
MNPの手続きは、
という手順ですすんでいきますから、予約番号をいくら再発行したところでお金はかかりません。
「再発行したら手数料がまた取られそう・・・」と思われるかもしれませんが、そんな理由から再発行の手数料はかからないのです。
どんどん電話かけてもらっても大丈夫です笑
MNP=解約手続きとは違うことに注意
MNPで乗り換える=今のキャリアを解約することを意味しますよね。
しかし、手続き上は解約の申し込みをする必要はありません。むしろ、電話番号を引き継がせたいなら解約申し込みはしてはいけません。
キャリアの契約はMNPの手続きが完了後、回線契約が切り替わった瞬間(乗り換え先の開通時)に勝手に解約となります。
ですから、
- 電話番号を引き継がせたい→キャリアでMNPの手続き+乗り換え先で契約
- 電話番号を変えたい→キャリアで解約手続き+乗り換え先で新規契約
という手順ですすめる必要があります。
電話番号を引き継がせたいのにキャリアで解約手続きをしてしまうと電話番号を継承できなくなってしまいます。
今の電話番号が必要なら、かならずMNPの手続きですすめるようにしてくださいね!!
まとめ
- 電話番号そのままで乗り換えるのがMNP。キャリアメールは引き継げない。
- MNPの手続きは、まずキャリアからMNP予約番号を取得して乗り換え先で予約番号を提出する
- MNPの有効期限は15日間。だだし有効期限が10日以上残った状態でないと提出できない業者が多い
- MNPによる事務手数料は回線が移った段階で徴収される
という感じです。
今回はMNPの大まかなルールについて触れてみました。
色々とごちゃごちゃと書いてきましたが、よくわからない方は、
電話番号を維持したい→「キャリアからMNP予約番号をもらう」「その日のうちに格安SIM業者に申し込む」という流れですすめてもらえば間違えないと思います。